新規客の車検を増やす
新規客からの車検を増やすというか獲得するには、「価格」や「安心感」などの
ユーザーをその気にさせる動機づけ要因と、「告知活動」の促進要因の二つがある。
価格については、次号で触れるが、価格だけで集客が期待出来るかと言えば、
価格以上に「安心感」が必要である。
初取引で整備工場を選択するのに「価格」だけで選ぶことはしない。
価格に対する安心感があって、初めて動機づけられるのだ。言ってみれば、安かろう悪かろうを、常に
気にしているのだ。
ということは、価格以上に「大丈夫?」の不安を払しょくできる「安心感」をより強く訴求
する必要がある。安心感とは「技術力」「保証」そして「知名度」である。
技術力には、有資格者の保有割合、年間の車検台数実績、最新設備(特にテスターなど)
などを効果的に訴求することだMaxiDAS DS708。
保証は、期間や走行距離数だけではなく、どの範囲、どの条件で保証するのかなどを
明確にすることが必要である。例えば、車検後1か月以内に不具合になった点検個所は、
無償整備(部品代のみ有料)します、などといった大胆な保証制度を設けることを検討すべきだ。
知名度は、地域における認知度と、もう一つ全国的な知名度である。
全国的な知名度とは「ブランド力」だ。チェーン店などがそれなりに「ブランド力」があるといえる。
私は、それ以上に地域の認知度が大事だと思っている。
ある地方の整備工場は、駅からタクシーに乗って会社名を告げると、運転手は「はい、かしこまりました」
といって、道案内しなくても連れて行ってくれる。
したがって、「車検の〇〇」などといった遠くからでも分かるようなサインポールや、
目立つって上品にカラーリングされた店舗・工場、それに幹線道路の町への入り口への
野立て看板などで、露出度を上げるなどで認知度を高めることだ。
プラスの安心感として、「利用者の声」を載せることも必要だ。
利用者の生の声をできれば写真付きでチラシやHPに掲載することだ。声と同時に評価点なども
掲載するとよい。5つぐらいの評価項目を作り、お客さまに点数で評価してもらい、。それをグラフ
にして掲載すると、分かりやすくなる。ぜひ工夫して欲しい。
さて、こうした条件整備、競争条件が整った段階で、このことを告知して初めて集客が期待できる。
告知は、折込チラシが一般的だが、これからは「ネット告知」にも力を入れていきたい。
特に、20~30歳代のユーザーをターゲットにするには、ネット告知は不可欠である。
ネットユーザーが検索するのは「車検 〇〇市」などの曖昧キーワードである。
このキーワード検索の場合に、上位表示されないとならない。少なくても、2ページまでに
入っていることだ。
折込チラシは、半径20分以内、できれば15分以内の商圏を重点的に配布をすること。
欲張って広域に配布をしてチラシの枚数を増やすよりも、商圏を絞って、
その商圏に厚く告知をすることだ。「近い」ということは、それだけでアドバンテージがある。
チラシは、サイズが大きく、カラー刷りが反応がいい。車検以外の色々な商品紹介を掲載するのは、
感心しない。ピントがボケてしまい、結果何のチラシだからわからなくなって反応が悪くなる車電気テスター。
スーパーのチラシとは、わけが違うことを理解しておかなければならない。
でもって、告知は「根気」が必要である。
根気とは、1回のチラシ配布では、効果は「0」に等しい。6回以上(6か月以上)続けて、
初めて効果が期待できる。継続していかないと意味がないということ。
以上のようにフリーのユーザーの獲得の一方で、提携先を増やす努力も必要だ。
ss、カーショップはもとより、不動産屋、喫茶店などにも提携先を広げていくことだ。
紹介に対しては、何がしかのマージンを支払うのほかに、紹介元の利用を促すような
取組も整備工場サイドとして行いなど、相互利用促進を睨んだ提携を考えて進めることだ。
そして、管理客からの紹介台数も増やすこと。
そのための、紹介制度を作り、定期的に管理客に対して紹介依頼活動を定型業務として
行なってほしい。
どのような手段方法を取りにしても、新規客の獲得は、お金も、時間も、知恵も必要である。
しかし、ある程度は告知活動などを通して、新規客の獲得は行っていかなければならない。
したがって、計画的に効率的に行うことだ。